木更津夜話

我が街は、「ヨコハマ」とはいいながら、世間がテレビや雑誌で見るおしゃれで粋で上品なヨコハマ、じゃなく、何か猥雑かつ下品な匂いのする街なのだが、会社が千葉県の木更津市に移転すると言い出した時、「あんな街に行くのか」と思ったものだ。
「あんな」というのは、金髪リーゼントのアンちゃんが街のそこら中にたむろし、我が街より下品で騒々しい、と思っていたので、正直「嫌だなぁ…」と思っていたのだ。

僕は通勤組で暮らしていないが、１０日ばかり過ごしてわかったのは、金髪リーゼントはおらず、「過疎？」と思うほど人気が少なく、とても静かな街、だということ。
僕の会社がある場所は、住宅街の一角にあるからだと思っていたが、混んでいる店もなく、もちろん飲食店の行列もない。
みんなどこに行ったの？

数年前の短期間、濃密に遊んでくれたＥさんが木更津の出身ということを、移転後のバタバタが収まりつつある昨日、突如思い出した。
男の子はこういう場合、未練たらしいというか、Ｅさんは恋仲ではないが、以前親しくしてくれた女性を思い出すものらしい。
Ｅさん、元気ですか？

親戚を「○子おばさん」と呼ばず、「杉並のオバさん」とか「河津のオジ」などと呼ぶケースがあるでしょう。
木更津のおばさん、というのはいないけれど、木更津に遠縁の叔母がいるのを思い出した。
けれど、木更津のどのへんにいるのか思い出せず、週末あたりに母に「どこにいるの？」と聞こうと思っている。

毎日高速バス通勤しているが、なぜか最前列に座ることが多い。これはバスの真ん中あたりから席が埋まることと、僕の幼児性ゆえに電車でもバスでも最前列で前方を眺めながらゆくのが好きだから。
路線バスと違い、高速バスは上品な運転なのだが、ひとつだけ怖いのがＥＴＣを通過する時で、あのバーがパッと開く前にバスが突っ込んでしまわないかと、毎日ヒヤヒヤしている。たまに「うわぁ」などと呟くことがある。
どうしてあのバーはギリギリまで開かずに、本当のギリチョンで「パッ！」と開くんだろうね。僕のような小心者をヒヤヒヤさせて楽しんでいるんじゃないかと邪推している。

おめでとう、みんな

今日で地上アナログ放送が終了したらしい。
ほとんどテレビを見ないし、つい最近までデジタル放送の
何たるかがわかっていなかったから、あまり感慨はない。

勉強の結果、デジタル化というのは、テレビの電波を
デジタル化によってグッと端に寄せて、空いたアナログ帯を
他用途に利用しよう、ということらしい。
利用可能な電波が増えて、テレビも録画装置もバンバン売れて
官も電気メーカーもおめでとう。よかったね。
我々も極めて美しい素晴らしい画像を見ることができて
心から官に感謝しよう。よかったよかった。

昨日、書店店頭の雑誌に「我が子の尿からセシウムが」という
タイトルが書いてあった。
我が子の尿の放射線測定を気軽にする親がついに出現したのだ。
おめでとう。子供のことを専一におもんばかる親の姿勢たるや
素晴らしいの一言に尽きる。

でも、我が子の尿の放射線量を測定する前に、
我が子に食べさせている食品の添加物の量と種類や、
空気中の窒素酸化物の量や、水の塩素の量やら
そっちの方を測定したほうがいいんじゃないかな。
それより、尿のセシウム量はどこで測ってもらったんだろ。

毎日仕事に追われ、子供の尿のことも知らず、
テレビが完全デジタル化したことも気づかずに
一心に働くお父さんは、素晴らしい。

そのお父さんを送り出した後、一所懸命家事を片づけ、
その後、ソファに寝そべってポテトチップスを食べながら
真剣にテレビを見て、セシウムの勉強をし、
子供の尿をどこかに持っていってセシウムを測ってもらい
週刊誌に「我が子の尿からセシウムが！」と売り込んだ
真面目なお母さんも素晴らしい。

我が国の未来は明るい。
どんな国難が襲ってきても、何も揺るがないだろう。
おめでとう、みんな。

すまんかった

隣駅前にある長崎屋が、今月末で閉店になるという。

僕などは「長崎屋あったっけ？」というほど存在感のない、地上階は洋品売り場とユザワヤしかなく、地下はワンフロアが食品売り場という、スーパーというより古い百貨店方式の店舗。

食品売り場には数えるほどしか行ったことがないが、閉店ならセールでもやっているだろうと思い、行ってみた。

節電で店内が暗いうえに、あと半月の営業だからか商品棚はどことなくガラッとしていて、寂しいことこのうえない。
「何も買うものはないかな」と思いつつ、商品棚の間をブラブラしたのだが、意外に充実した品揃えで、カレールーやスパイスなどは本格的なものがピンからキリまであったのだ。やるじゃないか、長崎屋。

中華材料コーナーに行ったら、様々な食品に埋もれるように赤い大きな箱がデンと置いてあって、よく見るとそれは「ビーケン豆板醤」であった。

僕がわざわざ中華街の源豊行まで買いに行く、辛さ抑え目＋旨みたっぷし、「食べるラー油」などは銀河系の彼方に蹴り出されるほどの現状最強の豆板醤なのだ。

こんな素晴らしいものまで売っていたなんて、僕は長崎屋を侮っていたなぁ。バイヤーさんは素晴らしい眼力の持ち主なのだなぁ。

閉店が惜しいぞ。

わかんない

発電所で発電された電気は、網の目のような送電網を通じて隅々まで配電されるが、端まで行って余った電気はどうなるんだろ。



グルッと発電所に戻ってくるのか、図のようにどこかで放電（漏電？）しちゃうのか。
どこかで「ビビビビッ」などと放電しているところがあるなら、ぜひ見てみたい。


ところで。
家具・リフォーム・ベランダ菜園のこっちには、「ペタ」という仕組みがあって、「読みましたよ」という足跡を残すことができる機能。ペタを残していただいたら、なるべくお返しをするようにしている。
同じく、読者登録という仕組みがあって、僕は同じような家具関連の方や、何かを作る方に「ぜひ」と読者登録をさせていただいている。

現実の人様とのおつきあい同様、いきなり「お友達になって」というのは失礼だから、数回ペタのやり取りがあって、数回コメントもやり取りして、親しくなってからおずおずと「お友達になってください」というのが礼儀だと考えているので、今僕が読者登録させていただいているのは、「この方は面白いなぁ」と思った方だけなのだ。

最近よくあるのは、ペタもコメントもなし、いきなり「読者登録しました」というやつで、そこに行ってみると、オークション等々の金がらみのブログが大半で、失礼ながらそういう所は完全無視。
例えれば、突如、玄関のピンポンが押されて、ドアを開けたら「友達になって」というボードを首から下げた人がいるようなもんで、普通ビックリするでしょ？

こういう藪から棒のヒトというのは、現実世界でも常識を知らない無礼な人なんじゃないかなぁ、と思うのだよね。
コミュニケーションというものをハナから理解していないか、「ネットだからいいじゃん」と思っているバカか、僕にはよくわからない人々。

まぁ、どうでもいいことなんだけど。

ん…

では、東京で一番おいしい店はどこなんだろう。


開くけど、あかね、か。


岡倉天心記念公園で見た、意地悪な蛇口ブロック。
ところで、岡倉天心って誰？


こっち見ないでくれ。


僕が撮りたかったのは、金町自動車教習所じゃなくて、
その背後の蔵。


レトロ、というのだね。