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椎名誠さんのエッセイに、南米に旅した時、河口付近で鮭の遡上を発見して、捕えて食べた、という話があった。

後日、週刊誌にこの話を書いたら、南米エリアで10年ほど鮭の孵化実験・研究をした学者から、「遡上せず諦めて帰国したが、その鮭は私が放流した鮭の子孫です」という手紙が来たという。

このコラムの性質からいうと「南米じゃなくて、日本でやってね」というべきなんだろうが、南米にまで行って鮭を放流するなんて、なんという熱心さだと感心した。偉い人もいるものだ。
鮭ももっと早く戻ってくれれば、学者さんも喜んだろうに。

一方、長良川の河口堰を作る際、政府側の学者は、「環境に影響はない」と断言した。
素人考えでも「あんなものができたら、明らかに環境に影響があるだろ」と思ったが、ハナから「作ると決まってるから、影響ないと言ってくれ」と役人から依頼(高級役人の「依頼」は命令)されて「影響ない」と発表したんだと思う。
鮭の学者さんに比べ、なんと爽やかじゃない者どもなんだろう。

後年、いや、今でさえ環境は悪化しているが、そのオトシマエは誰がつけるんだろう。学者も役人も絶対にオトシマエはつけないから、「予想以上の事態が起こった」と言い逃れるんだろうな。
役人や学者が「ごめんなさい」と言ったのを一度も聞いたことがないから、これからも「ごめんなさい」とは言わないんだろう。

同じような話で、最後の宮大工と呼ばれた西岡常一さんが、法隆寺の修復の際、建物を解体しつつ、「こうなっている」と言うと、学者が現れて、「こうであるべきだから、現物が間違えている」と言ったらしい。

まさに机上の空論、ひとつも手を動かさないくせに、理屈だけは一流で、「学ぶ」ということは「本を読むこと」だと勘違いしていて、目の前の壮大な事実からなにも学ばない(学べない)頭になっているのだろう。

こういう偉くない学者は全部南米の川に放流しよう。
そして、溯上したら、捕えて食おう。

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