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「食わされている」という思いや「サービス」という概念がなかった昔の行政サービスの職員は、無表情で面倒臭そうに仕事をしていた。国鉄(今のJR)の改札なんか、受け取った切符を放り出すようにしていたし、「おいこら」が決まり文句だったような気がする。

役所じゃないが、銀行の窓口も同じようなもので、抑揚がない声で完全に無表情の能面のような顔で「仕事を片づけてゆく」という態度がありありの人が多かった覚えがある。ま、こういうのを抑制が利いた職務態度、といえないことはないけど。

シアトルの銀行の行員さんは、「ハ-イ○○」と僕をファーストネームで呼んだ。僕のみならず、客すべてをファーストネームで呼ぶから単純に商習慣なんだろうが、必ず一言「寒いわねぇ」などと声をかけてくれる。これは、アメリカ流の高度な接客技術であると同時に、個人の資質の問題なんだろうな。これに慣れちゃうと、日本の無味乾燥な銀行員さんの対応には激しく違和感を感じちゃう。もう少し人間味あふれる対応だったら預金額も増やせる…いや無理だけど。

能面で思い出したが、昔の東欧社会主義国のスポーツ選手はみな能面のように無表情で、憎たらしいほど強かった。僕は子供心に「彼らはアンドロイドで、『笑う』という機能を制作者が付け忘れたのだ」と思っていた。実情は、国家が選手に様々な抑圧を加えて機械のように扱っていたからだと思うが、今や「社会主義国」というのも懐かしい言葉になり、何かを背負って思い詰めたような能面のような表情の選手もいなくなった。

少し前に、世界陸上をチラッと見た時、たまたまロシアの棒高跳び選手が競技に入るところだった。「お、旧ソ連だ」と思って見ていたが、観客に手拍子を求め、ダーッと走っていき、バーを越えてマットに落ちた瞬間、「キーッ!」と歓喜の叫びを上げたから、「旧ソ連選手もヒトになったのだな」と思いましたね、ハイ。

ひと昔前なら、インタビューには無表情で頑なにロシア語(英語が話せるのに)のみで対応したはずだが、この選手はにこやかな表情できれいな英語でインタビューに答えていた。

オリンピックなどの入場行進時も、東側国家の選手は無表情で、ただひたすらキチッと整列して寸分狂わず手並み足並み揃えて精密ロボットのように行進し、西側国家はてんでバラバラで笑顔で手を振りながら行進していたが、今やそういう東西差はなくなったようだ。

ところで、来年はペキンでオリンピックがあるようだが、中華人民共和国って今でも社会主義国家だっけ?

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