撮ったり・食べたり・読んだり
二段組・760ページ超のスーパーストロングなSF、「イリアム(ダン・シモンズ著、酒井昭伸訳、早川書房刊)」を読み進めているけど、この「イリアム」は、①紀元前12世紀頃のトロイア戦争、②現在から数千年後の地球における旧人類、③現在から数千年後の火星での半生物機械たち、の3話が交互に語られる。素晴らしいが、あまりに複雑で、僕のシワのない脳ではよく理解できず、今回は3回目の読書。
僕は面白いSFを読んでいる時は頭が「SF頭」になっていて、ちょっと動きがギクシャクしている人と会うと「この人は機械かな?」と思ってしまうし、エキセントリックな個性の人と話すと「テレポーテーションして逃げよっと」と思ってしまう。
以前、「地球の長い午後」という古典大名作SFを読んでいた時、ボックス席の斜め前の座席に座る若い女性が、僕の目の前で着替え・化粧をし、食事までし始めたので、「この人の頭が突如キノコになったらどうしよう?」と恐れたことがあった。
いずれも何のことかわからないだろうが、僕の読むSFというジャンルはそういう破天荒な話が延々続くわけで、ストーリーに没入している一定期間は、僕の頭はすっかりSFに占領され尽くして、不思議なことを考える。いわく、「宇宙人は隣に住んでるんではないだろうか」とか。
宇宙人が人間に化ける時は、ごくごく目立たない標準的な人間になりすます、という。
普通に家庭を営んで妻子を愛し、そこそこの企業の地味な部署で目だった成績は上げない代わりに一切ミスをせず、天体観測を趣味にする、らしい。この天体観測っていうのがミソで、深夜、天体望遠鏡で星空を眺めるフリをしつつ、遥か遠い母星とメッセージのやり取りをする。
本物のスパイが敵地潜入する際の原則は、「目立たない」ことだという。だから、自己顕示欲がある宇宙人は地球では暮らせないから、僕は宇宙人じゃない、という結論になる。
こんなことを書いている間にも、宇宙人はごく普通の家庭でごく普通に妻子と楽しく話をしたりテレビを見ているんだろうなぁ、というSF的一文。
僕は面白いSFを読んでいる時は頭が「SF頭」になっていて、ちょっと動きがギクシャクしている人と会うと「この人は機械かな?」と思ってしまうし、エキセントリックな個性の人と話すと「テレポーテーションして逃げよっと」と思ってしまう。
以前、「地球の長い午後」という古典大名作SFを読んでいた時、ボックス席の斜め前の座席に座る若い女性が、僕の目の前で着替え・化粧をし、食事までし始めたので、「この人の頭が突如キノコになったらどうしよう?」と恐れたことがあった。
いずれも何のことかわからないだろうが、僕の読むSFというジャンルはそういう破天荒な話が延々続くわけで、ストーリーに没入している一定期間は、僕の頭はすっかりSFに占領され尽くして、不思議なことを考える。いわく、「宇宙人は隣に住んでるんではないだろうか」とか。
宇宙人が人間に化ける時は、ごくごく目立たない標準的な人間になりすます、という。
普通に家庭を営んで妻子を愛し、そこそこの企業の地味な部署で目だった成績は上げない代わりに一切ミスをせず、天体観測を趣味にする、らしい。この天体観測っていうのがミソで、深夜、天体望遠鏡で星空を眺めるフリをしつつ、遥か遠い母星とメッセージのやり取りをする。
本物のスパイが敵地潜入する際の原則は、「目立たない」ことだという。だから、自己顕示欲がある宇宙人は地球では暮らせないから、僕は宇宙人じゃない、という結論になる。
こんなことを書いている間にも、宇宙人はごく普通の家庭でごく普通に妻子と楽しく話をしたりテレビを見ているんだろうなぁ、というSF的一文。
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日頃セカセカ急ぎ足の僕は、雪が降った翌朝は、一歩一歩足裏全面をきっちり地面にグリップさせて駅までゆっくりゆっくり歩いてゆく。それでいつもの電車に乗り遅れてもかまわない。
ここに二人の女性が登場する。名前はもちろん知らないが、一人は髪の長い中年の若作りの女性、仮にマンセルとしておく。もう一人は髪の短い若い女性で、仮にセナとしておく。この二人は毎朝デッドヒートを繰り返していて、僕はひそかに「朝のグランプリ」と呼んでいる。
僕の住む山をエッチラオッチラ下りて行くと麓で駅への大通りに当たるが、マンセルは僕の住む山の麓あたりから出現し、セナはそこより駅から離れた場所から駅目指して歩いていく。ちょうど山の麓あたりでマンセルとセナは合流、というより競争が開始される。
おおむねセナが先行しているのだが、小走りにマンセルが追いつき、そして追い抜くが、セナも負けじと小走りになって、駅まで抜きつ抜かれつしていき、駅前の踏切が見えるあたりでは小走りじゃなく「大走り」になって、僕の視界からマンセルとセナは消えてゆく。
僕は「おーっと、荒法師マンセル、シケインでセナを捉えたーっ!」などと頭の中で古館伊知郎風にアナウンスしているわけですね。
「今朝はどうかな?」と思いつつ駅までの大通りに出ると、まずセナの姿が見えた。次いで、ゆっくりゆっくり歩く僕を追い抜きつつマンセルが出現。この人は右に頭を傾けて(上半身が右に傾いている)長い髪を肩のラインから大きくはみ出させる妙なスタイルで歩いていくのだが、セナの姿を確認した(らしい)ところで、足元は半分凍った路面なのに猛然と速度を上げ、セナに迫った途端、まずマンセルがズルッとなった。いつもはマンセルを振り向いたりしないセナがその「ズルッ」を聞いて思わず後ろを振り向いて同じようにズルッ。その機会を捉えて体制を立て直したマンセルがセナを抜くが、互いに焦ってズルッを繰り返す。
結局、安定したグリップ走法の僕は易々彼女たちを追い抜いて、駅までトップでゴールで、グランプリ初優勝。
頭の中で「おーっと、中島悟・納豆走法の勝利ーっ!」とアナウンスが鳴り響いた。
ここに二人の女性が登場する。名前はもちろん知らないが、一人は髪の長い中年の若作りの女性、仮にマンセルとしておく。もう一人は髪の短い若い女性で、仮にセナとしておく。この二人は毎朝デッドヒートを繰り返していて、僕はひそかに「朝のグランプリ」と呼んでいる。
僕の住む山をエッチラオッチラ下りて行くと麓で駅への大通りに当たるが、マンセルは僕の住む山の麓あたりから出現し、セナはそこより駅から離れた場所から駅目指して歩いていく。ちょうど山の麓あたりでマンセルとセナは合流、というより競争が開始される。
おおむねセナが先行しているのだが、小走りにマンセルが追いつき、そして追い抜くが、セナも負けじと小走りになって、駅まで抜きつ抜かれつしていき、駅前の踏切が見えるあたりでは小走りじゃなく「大走り」になって、僕の視界からマンセルとセナは消えてゆく。
僕は「おーっと、荒法師マンセル、シケインでセナを捉えたーっ!」などと頭の中で古館伊知郎風にアナウンスしているわけですね。
「今朝はどうかな?」と思いつつ駅までの大通りに出ると、まずセナの姿が見えた。次いで、ゆっくりゆっくり歩く僕を追い抜きつつマンセルが出現。この人は右に頭を傾けて(上半身が右に傾いている)長い髪を肩のラインから大きくはみ出させる妙なスタイルで歩いていくのだが、セナの姿を確認した(らしい)ところで、足元は半分凍った路面なのに猛然と速度を上げ、セナに迫った途端、まずマンセルがズルッとなった。いつもはマンセルを振り向いたりしないセナがその「ズルッ」を聞いて思わず後ろを振り向いて同じようにズルッ。その機会を捉えて体制を立て直したマンセルがセナを抜くが、互いに焦ってズルッを繰り返す。
結局、安定したグリップ走法の僕は易々彼女たちを追い抜いて、駅までトップでゴールで、グランプリ初優勝。
頭の中で「おーっと、中島悟・納豆走法の勝利ーっ!」とアナウンスが鳴り響いた。
「雪の写真は露出が難しく、うんぬん」という記事を書こうと思ったけれど、今やフルオートでカメラが適正露出をバシッと押さえてくれるので、あまり難しくはないんだな。
今朝起きたら雪だった。ガキの頃なら雪が降ると「わーい、雪だ雪だ」と外に飛び出していったが、今は「ネコかよ」と言われるほどのインドア派なので、ちょっと窓を開けて写真を撮り、「降ってるな」と確認してからいつものダラーッとした休日の開始。
ベランダ側から見た風景は「間断なく降ってるが積雪不明」だったので、玄関を開けて外を見たら積雪推定4~5cm。ハードなオールウェザーのブーツを履いて外に出ると、積雪10~12cm。我が家の前は吹き溜まりなので、積雪が深い。
今年の冬は比較的気温が低い、といわれているが、去年の今頃は羽毛の薄掛・冬掛+毛布までかけていて、早朝の室温が8~9℃にまで落ちていたのに比べ、今年は冬掛+毛布で十分なうえ、早朝の室温が10℃以下にはなってないので、暖かいのではないだろうか。
明朝は、溶けた雪が凍り、駅までヘッピリ腰で行かなければならないから、筋肉痛は必至。なんだかなぁ。
迷惑メールってのは、今だにワイワイやってくる。
仕事のアドレスには、フィルタをかけてもかけてもすり抜けて一日200~250通やってきて受信箱に入ってくるから、必要なメールまで捨てたりして送信元にご迷惑をかけることもある。抜本的な対策が必要だと思うが、担当部署にお願いしても「いやぁ、聞いてないなぁ」というばかりで、「おまーらはダチョウ倶楽部か!」と連日怒っている。
プライベートでは一日50~60通、ほとんどフィルタで迷惑フォルダに叩き込まれるのでまれにしか見たことがないが、昨日ふと思いついて迷惑フォルダをのぞいてみた。まぁ、どれもこれも未熟・幼稚なタイトルだから本文なんて読む気も起こらず、社会経験がなくきちんとした文章など書いたことのない奴が作っているのが明白。どうせ幼稚で未熟なら、タイトルだけでも面白いこと書いてくれればいいのになぁ、と思って、タイトルに注目してみた。
つまらないのは、
「今週も無理ですか?準備はできてます」 →無理です。準備できてないもん。
「週末は主人が不在なのでお会いしたいです」 →別に会いたくないって。
「あなたの子供ができました」 →僕、何もしてないよ。
その他、ガキ言葉には一切面白いものはなく、全部削除。
面白かったのは
「出会い系で待ち合わせたらアフリカ人がやってきた」 →アハハハハ
「韓流スターっぽいあなたにお願いがあります」 →いやー、僕紅毛碧眼なんだけどなぁ。
ま、いずれにしても、バカだなぁ。
仕事のアドレスには、フィルタをかけてもかけてもすり抜けて一日200~250通やってきて受信箱に入ってくるから、必要なメールまで捨てたりして送信元にご迷惑をかけることもある。抜本的な対策が必要だと思うが、担当部署にお願いしても「いやぁ、聞いてないなぁ」というばかりで、「おまーらはダチョウ倶楽部か!」と連日怒っている。
プライベートでは一日50~60通、ほとんどフィルタで迷惑フォルダに叩き込まれるのでまれにしか見たことがないが、昨日ふと思いついて迷惑フォルダをのぞいてみた。まぁ、どれもこれも未熟・幼稚なタイトルだから本文なんて読む気も起こらず、社会経験がなくきちんとした文章など書いたことのない奴が作っているのが明白。どうせ幼稚で未熟なら、タイトルだけでも面白いこと書いてくれればいいのになぁ、と思って、タイトルに注目してみた。
つまらないのは、
「今週も無理ですか?準備はできてます」 →無理です。準備できてないもん。
「週末は主人が不在なのでお会いしたいです」 →別に会いたくないって。
「あなたの子供ができました」 →僕、何もしてないよ。
その他、ガキ言葉には一切面白いものはなく、全部削除。
面白かったのは
「出会い系で待ち合わせたらアフリカ人がやってきた」 →アハハハハ
「韓流スターっぽいあなたにお願いがあります」 →いやー、僕紅毛碧眼なんだけどなぁ。
ま、いずれにしても、バカだなぁ。
「音を立てて蕎麦を食べる」という理由で、結婚を延期された方がいると知り(ちょっと古い?)、ものすごく驚いた。
音たてずに蕎麦を食べたらどんなに不味いか、喉越し命の蕎麦をグチャグチャ噛んでるなんて、蕎麦好きの僕には考えられないし、音を立ててモノを食うのを下品だと思うのはわかるが、蕎麦だけは除外しないと蕎麦がかわいそうだ。で、そんなお上品な人には金輪際蕎麦を食べて欲しくないなぁ。
欧米人はモノを食う時音を立てない、とはよく言われることだが、実際にアメリカ人と暮らした時にルームメイトのティモシー(滞日経験あり)にうどんをあげたら、箸にくるくる巻いて食べ始めたので、「吸ってみろ」と言ったら彼はうどんを吸えなかったのを思い出す。食事に関して「すする(吸う)」という習慣がないんだと思う。
麺類は盛大にズズーッとすすった時に、喉越しのみならず唇に当たる感触を含めて「美味しい」と感じるんだと思う。なんだかよくわからないが、官能を刺激されるんだろうなぁ。
同じようなことは、カレーを手で食べるとわかる、とインドで1週間にわたり朝昼晩とカレーを手で食べてきた友人が言っていた。最初の1~2回はどうにも気分がよくなかったけれど、しだいに手に触れる熱いカレーと米の感触が気持ちよくなり、最後の方はスプーンやフォークを使うと食事が美味しく感じられないようになり、帰国してしばらくは自宅では手で食事をしていたという。
音を立てて蕎麦を食うことを「下品」だと言うような人は、生活全般にグチグチ言い続ける人なんだと思う。極めて大らかさに欠ける神経質な几帳面な人なんだろうが、そういう人にはけして接近したくない。こういう人と食事をしたら、美味しいはずの食事もかなり不味くなるんだろうなぁ、と言いつつ、おじやを手で食おうと思っている、OLDARMY・45歳の早春。
音たてずに蕎麦を食べたらどんなに不味いか、喉越し命の蕎麦をグチャグチャ噛んでるなんて、蕎麦好きの僕には考えられないし、音を立ててモノを食うのを下品だと思うのはわかるが、蕎麦だけは除外しないと蕎麦がかわいそうだ。で、そんなお上品な人には金輪際蕎麦を食べて欲しくないなぁ。
欧米人はモノを食う時音を立てない、とはよく言われることだが、実際にアメリカ人と暮らした時にルームメイトのティモシー(滞日経験あり)にうどんをあげたら、箸にくるくる巻いて食べ始めたので、「吸ってみろ」と言ったら彼はうどんを吸えなかったのを思い出す。食事に関して「すする(吸う)」という習慣がないんだと思う。
麺類は盛大にズズーッとすすった時に、喉越しのみならず唇に当たる感触を含めて「美味しい」と感じるんだと思う。なんだかよくわからないが、官能を刺激されるんだろうなぁ。
同じようなことは、カレーを手で食べるとわかる、とインドで1週間にわたり朝昼晩とカレーを手で食べてきた友人が言っていた。最初の1~2回はどうにも気分がよくなかったけれど、しだいに手に触れる熱いカレーと米の感触が気持ちよくなり、最後の方はスプーンやフォークを使うと食事が美味しく感じられないようになり、帰国してしばらくは自宅では手で食事をしていたという。
音を立てて蕎麦を食うことを「下品」だと言うような人は、生活全般にグチグチ言い続ける人なんだと思う。極めて大らかさに欠ける神経質な几帳面な人なんだろうが、そういう人にはけして接近したくない。こういう人と食事をしたら、美味しいはずの食事もかなり不味くなるんだろうなぁ、と言いつつ、おじやを手で食おうと思っている、OLDARMY・45歳の早春。
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性別:
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熟練の事務員
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写真人・料理人・読書人・ベランダ菜園家・木工人
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★料理/中華と和食とマフィン
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