マズいなぁ

僕の実姉が結婚した時、義兄の友人の写真家が
披露宴の写真を撮ってくれた。
僕も披露宴の写真を撮ったが、当然のことながら
腕の差は歴然で、二次会で隣り合った写真家に
「外弟子にしてください」とお願いして、
師匠がNYに行くまでの数年間、
土日限定の弟子に強引になった。

兄弟子たち（本当の弟子）は毎日技術を盗むことができるが、
僕は土日限定なので、写真技術書で読んだことを
スタジオで試してみて、師匠に「〇〇ですか？」と聞き、
体で覚えていく日々だった。

だから、僕の写真技術・知識は体系立ったものじゃなく、
断片的だから、人に教えることができないうえに、
日々の修行を怠ると、スキルが落ちる。

この数年、シャッターを押す時には何も考えておらず、
アガリにかなりのバラツキがある。
もし僕の写真をご覧になって「いいっ！」と思ったら、
それは「たまたま撮れた」だけであって、
「撮った」わけじゃないのだ。

ミクシィやＨＰのお仲間の写真を見ると、
「負けてるなぁ…」と思うことが多い。
写真は年数じゃないが、僕は20年以上も写真を撮っていて
彼らはわずか数年で僕より良い写真を撮っている。
ホームページの以前のお仲間の話だが、
カメラを買って数ヶ月で、コンテストに入選するような
素晴らしい写真を撮っていた方がいたが、
写真は経験じゃなくてセンスだなぁ、と思った。
センスは訓練では磨けない、というのが僕の持論で、
僕はもうすでにセンスに関しては諦めているが、
今後は写真キャプションで勝負しようと思っている。

ただし、文章もセンスだからなぁ。