反省しない

テレビは一切反省しないのだな、と思うのは、
過去の大きな災害の際に、被害者の方々が
「肝心の情報が足らない」と盛んに言っていたのに、
今回も「住宅密集地が壊滅」などの、
見ればわかることばかりを繰り返し繰り返し
報道していることで、人々の安否やその他モロモロの
大切な情報は一切報道していない。

我が街・横浜も大被害が出ているようだ、と
テレビが報道していると知って驚いたが、
それは古い古いボウリング場の天井が落ちて
10人の方が怪我をされたことをセンセーショナルに
一部局が報道したのが原因と知った。

交通がマヒしたために、僕は今日帰宅したが、
街のどこにも被害らしい被害はなく、
テレビが「ヨコハマの街全体、特にボウリング場の天井が」
と大きな被害が街全体に及んだように報道したんだろう。
こういう場合は人々の心を落ち着かせるように、
「ボウリング場の天井は落ちたが、それ以外は皆無」と
静かな報道をするか、ボウリング場の天井ごときは
無視すればいい。

なにごともセンセーショナルで人々の耳目を集める、
派手なことを繰り返し繰り返し露出することが
テレビの使命のように考えるバカばかりだが、
必要な情報を正確に早く人々に届けることが
テレビの使命だということに早く気づけ。

起きたことをダラダラ報道したって何もならないのだ。
どこに行ったら食料が入手できて、休めて、電話があって、
ということを盛んに繰り返し報道すればいいじゃないかと思う。

電車はいつ動いて、駅の混雑はどんな具体なのか、
そういったことを地味に報道したテレビはない。
燃えているコンビナートを報道するなら、今後どこの地区が
具体的に危ないのか、それを報道すればいい。

したり顔の女性アナウンサーが、必死に大切なことを
伝えようとする識者や記者の言葉を再三遮り、
余計な合の手を入れるから、何がどうなっているか
まったくわからなくなって、イライラした。
甲高い声でキーキー言うな、と思いましたね。
黙っておれ、と。

テレビって本当にダメだ。